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JR常磐線内陸側移設計画(駒ヶ嶺駅‐浜吉田駅区間)

 

こんにちは!

 

宮城県内の常磐線は東日本大震災で大きな被害を受けたことから、街づくりの一環として駒ヶ峰駅ー浜吉田駅区間を今年の12月を目指して内陸側へ移設工事が行われています。

<震災4年11カ月>新生活の拠点 整備着々

JR常磐線の高架式の山下駅を中心に住宅整備などが進む「つばめの杜地区」を東側から望む=10日午後2時15分ごろ、宮城県山元町

 東日本大震災は11日で発生から4年11カ月を迎えた。宮城県山元町では被災者の集団移転先となる新市街地の整備や、JR常磐線を1キロ内陸側に移設する工事などが急ピッチで進む。
 町は3地区で新市街地を整備中。最大の「つばめの杜地区」(37.4ヘクタール)では計約550戸分の分譲宅地や災害公営住宅などができる予定。計画は95%まで進み、来月末には完成する。
 地区は新たな常磐線が貫き、中心部に建設された高架式の山下駅ホームからは真新しい住宅が見渡せる。駒ケ嶺(福島県新地町)-浜吉田(宮城県亘理町)間の14.6キロで続く線路の移設工事も順調で、ことし12月には運転再開予定だ。
 2015年国勢調査で町人口は1万2314となり、震災前の10年調査から26.3%も減った。今夏には小学校などが地区内に開設する。町の担当者は「新しい街の姿をますます実感してもらえるようになる」と活性化に期待をつなぐ。

※河北新報より

 

この区間の移設はほとんどが高架工事で進められています。用地をグーグルマップで見てみます。

 

浜吉田駅ー山下駅区間

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浜吉田駅から1キロ弱で新線になります。グーグルマップ上ですと既存の山下駅周辺の方が集落があるように見えますが、実際には津波の被害にあっており建物の数がかなり減ってしまっています。

計画では既存の線より内陸側へ約1キロ程移す予定です。

山下駅は新線に新しく作られます。マップ上の山元郵便局から東側で工事が行われており、ここに災害住宅を中心とした新たな街が出来上がる予定です。

山下駅ー坂元駅区間

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山下駅から坂元駅区間はもともと一直線でしたが、移設することで緩やかなカーブが発生する区間になります。とはいえ田んぼの真ん中を突っ切るルートに変わりはありません。マップ上で「宮城病院」と書いてある付近に集落があり近くを通っていますが、駅はできません。

坂元駅付近

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“新”坂元駅は元の坂元駅よりも既存集落に近くなります。こちらも“新”山元駅周辺と同様、大規模な住宅団地が造成されており、駅開業に合わせまちづくりが行われています。

既存の集落に近いことから、利用者増加も期待できます。

坂元駅から南側は田んぼの中ではなくちょっとした起伏のある地形を通ります。切通しで線路が敷設されます。

“新”新地駅周辺

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新地で既存線に合流します。新地駅も既存集落に寄せる形で、駅が新設されます。

 

新設ルートは14.6キロに及びます。一部で踏切があるもののほとんどの部分が立体交差になることで運行上の安全性が高まるというメリットもあります。また、どの駅も既存集落に寄せる位置に設置し、駅前には新たな街をつくっています。

 

駅に近いところに人が居住してくれることでより鉄道利用者が増える可能性が高くなります。予定通り開業を期待するばかりです。