こんにちは!
仙台市内の大規模病院は、各地で建替え計画が相次いでいます。
こうした病院の建て替え計画が相次いで発表されているのは、東日本大震災で被害を受けている建物も多く、耐震問題と最新医療への対応を同時に考えたら、改修ではなく建替えの方が効率が良いのでしょう。その一つの国立仙台医療センターは平成31年3月竣工予定で、建て替え計画が進行しています。
場所
建替え場所は宮城野原運動公園の北に位置する敷地です。下の写真では中央の大きな更地の区画です。現建物はすぐ北側にありますので、利用者からしてもアクセスなどは大きく変わりません。
画像:GoogleMap
完成予想図
画像出典:日本建設新聞社 » 熊谷組・加賀田組JVで起工 安全施工と環境配慮PR 基幹災害拠点病院・31年4月開院へ(仙台医療センター)
完成予想図の右側にある赤い小さな建物がJR宮城野原駅の出入り口です。楽天koboスタジアムへの最寄り駅でもあります。
メインの中央診療棟はSRC造地上11階建て延べ約6万平方mで、耐震構造では免震構造を採用しています。
従来の環境影響評価では、緑化計画を定めており、新敷地の現状の樹木の大半を移設利用する計画になっておりましたが、7月の環境影響評価委員会では移設予定の多くの樹木が「伐採」に変更になっていました。
敷地計画
画像:仙台市環境影響評価審査会資料より
敷地の配棟計画は、西側半分に建物部を持ってきて、東側半分を駐車場としています。
この配棟計画は、将来同規模で建て替えをすることになった時に新たに別の土地へ移転するのではなく、敷地内で完結できるようにしています。
これは、新仙台市立病院でも取り入れられています。
国立仙台医療センターは、東日本大震災で大きな被害を受けており、復旧工事を行っていますが、もし同規模の地震が来た場合に建物自体が古いだけに、新たにどれだけの被害が出るかが不明です。
この建替えによって、病院としての安全性が格段に向上することは間違いありません。