こんにちは!
2019年の台風19号は、各地で被害をもたらしており、宮城県でも様々な影響が出ました。特に交通機関は、高速道路は軒並み通行止め、JRは新幹線を含めてほぼ全滅という状況でした。そんな中、唯一平常運転していた交通機関があります。
それが仙台市地下鉄です。
仙台の地下鉄は、南北線と東西線の二路線あります。
これだけの風雨があっても平常運転が可能な状況を目の当たりにすると、地下鉄沿線に住みたいというニーズが高いのも頷けます。
ところで、仙台市地下鉄には地上部分(高架)もあるのです。
南北線の地上部分(泉中央駅~黒松駅)
まずは南北線を北から見ていきます。始発駅の泉中央駅は地下駅ですが、すぐに上り坂となり地上(高架)に出ます。その後、一級河川の七北田川を越えそのまま高架となり八乙女駅まで到着します。
泉中央駅の次の八乙女駅は完全な高架駅です。
仙台北部エリアは起伏がある地形のため、地下鉄の景色もバリエーションがあります。高架駅の八乙女駅を出るとすぐに短いトンネルがあり、次は崖下をとおり、池の横を通り、次の半地下の黒松駅に到着します。結構ダイナミックなルートです。
これらが地上部分(高架)なのは、七北田川流域で土地が低いためだと思われます。
南北線の地上部分(富沢駅付近)
南北線の地上区間のイメージは上記の泉中央駅から黒松駅をイメージする人がほとんどですが、南の終点駅、富沢駅手前も地上区間になっています。
空撮だとはっきりわかります。
こちらも、南側に新笊側、もっと南に一級河川の名取川があり土地が低くなっているためだと思われます。
東西線の地上部分(国際センター駅付近)
東西線沿線は二か所地上部分(高架)があります。一つは国際センター駅手前の広瀬川を超える部分です。
東西線の地上部分(八木山動物公園駅手前)
もう一つは、八木山動物公園駅手前部分です。
ここは特殊で、都心に近いエリアなのですが地形が険しく、山を登ったあとの渓谷を超えるため一瞬地上に出ます。ですが、空撮を見ても線路が見えないのは線路上を都市計画道路の予定があり、道路だけ先行整備されているためです。
その道路はまだどこともつながっていません。上の空撮では、中央の斜めの直線道路の部分です。
地下鉄が安定して走れるのは、
- 駅間が短かく高速で走ることがない
- 多少の風でも平常運転がほぼ徐行みたいなもの
- ダイヤへの影響が少ない
からなのかなとも思います。