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これが一人一人の外出自粛の成果!仙台駅周辺の週末の人出は61.1%減

 

こんにちは!

週末の人出が減少することが良しとされる時代が来るなんて、夢にも思わなかったです。各報道で発表されていますがNTTドコモが発表している人口統計で、全国の中心駅周辺の外出自粛前と自粛後の人口減少率が発表されています。

仙台駅周辺の減少率

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仙台駅(数か月前に撮影したものです)

仙台駅周辺の減少率です。感染拡大以前との比較です。

4月18日(土) 61.1%減

4月20日(月) 40.3%減

感染拡大前とは2020年1月18日~2020年2月14日の午後3時時点の平均値と比較した値です。

土曜は主に遊びに来るいわゆる不要不急の外出が減ったことを示しています。60%超の減少率は凄いです。

また月曜は通勤などのやむをえず外出している場合がほとんどと思われます。それでも40%超の減少率ということは、仙台駅周辺を含む都心部では在宅勤務(テレワーク)がかなり進んでいるということが想定できます

仙台は東京本社や大阪本社の支店が多く集まる支店経済です。ここからは個人的な感想ですが、全国展開するような企業は本社からの指示で、東京や大阪と同じ対応をとっている会社が多くみられます。一方で地元企業は、東京や大阪ほど危機意識が高くないことやシステムが整っていないなどの理由でテレワークをしていない企業が多いような感じがします。

このあたり、もうひと頑張りという感じです。

調査の内容

調査の内容は、NTTドコモによる「モバイル空間統計」を用いた「緊急事態宣言前後における全国主要都市の人口変動分析」です。

モバイル空間統計とは、ドコモの携帯電話ネットワークの仕組みを使用して作成される新たな人口統計です。日本全国の人口を24時間365日把握することができるという凄い人口統計です。

詳細はNTTドコモのHPに掲載されています。いわゆるビッグデータの一種です。

www.nttdocomo.co.jp

 

こういう統計発表は良い効果ばかり

今回、NTTドコモは、内閣官房、厚生労働省、総務省等の要請に基づき、「モバイル空間統計(※)」を利用して新型コロナウィルス拡大に伴う政府等の対応でどのように人口が変化したかを分析し、提供しています。

こうした、定量的な調査の公表は、企業としてかなり好印象です。こうした技術があることの発信にもなるし、実際にこれだけ減ったということが数字でわかりやすく、一人一人の外出自粛の取り組みが成果として見えるのでとても良いことです。

マスメディアは、外出自粛のニュースであれば、あえて外出している人にインタビューしたり、人が集まっている映像などイレギュラーなことを報道しがちですが、そうすると、真面目に外出自粛している人が「自分だけ我慢して損をしている」と感じてしまいます。

むしろ、外出自粛を多くの人がしているのでこんなに効果があった、とわかる良いニュースだと感じます。

NTTドコモのリンク先

「緊急事態宣言前後における全国主要都市の人口変動分析」

www.nttdocomo.co.jp