こんにちは!
元東北大学雨宮キャンパス跡地の情報を、整理がてらまとめてみます。今現在工事が始まっているのはマンションのみで、他のエリアがどうなっているのかを知らない人は多いのではないでしょうか。
前回の記事で、病院施設について記載しましたので次は商業施設について記載します。
元東北大学雨宮キャンパス跡地利用計画
まず、基本の区割りですが、上の地理院地図に枠を書かせてもらいました。このような感じになっています。
- 青い部分 →仙台厚生病院移転予定地
- 赤い部分 →イオンモール建設予定
- 黄色い部分 →住友不動産、野村不動産が新築マンションを建設
南東の位置で計画されているのがイオンモールです。ここに商業業施設の床面積60,000㎡のイオンモールが建設されることについて賛否両論ありますが、現時点ではこの計画が様々な事情で延期になっている状態かと思われます。
経緯をまとめてみました。
経緯のまとめ
2014年 220億円で土地を購入
この時には2019年秋に開業予定のスケジュールを発表していました。土地は入札形式で落札。この時点では東北大学農学部としての建物は残っており、解体などはこれからという状況でした。
2016年4月 仙台市に環境影響評価方法書を提出
この時の情報では、延床面積が50,000㎡を超えるため、仙台市環境影響評価の対象案件でした。この資料は現在でも仙台市HPで閲覧可能です。
仙台市HP:雨宮キャンパス跡地利用計画に係る環境影響評価方法書等|仙台市 ※仙台市の環境影響評価関係の書類は図や画像の転載が禁止されているので上記URLからご覧ください。また容量が大きいのでPC推奨です。
この時記載された主な建物概要は以下の通りです。
- 敷地面積 約35,000㎡
- 延べ床面積 約83,000㎡(商業施設60,000㎡、駐車場施設23,000㎡)
- 建築物の高さ 約30m(最大40m)
- 建築工事予定期間 平成29年から31年度
- 供用開始予定時期 平成31年度~
2017年7月 仙台市に環境影響評価準備書を提出
ここでは、建物の内容がさらに詳細になっていました。商業棟は4階建て、駐車場は6階建てで商業棟の屋上部分も駐車場とする施設配置でした。外に大きな広場などはなく、近隣地域向けの小さな広場が数か所に設けられている程度です。
ぱっと見は郊外型のイオンという感じでした。
仙台市HP:雨宮キャンパス跡地利用計画に係る環境影響評価準備書|仙台市
2017年10月指定基準値を上回る土壌汚染を検出
この影響で、東北大学は仙台市環境局の指導のもとで特定有害物質が検出された土壌については土を全て入れ替えにより除去を行うと発表しています。
PDF:東北大学雨宮キャンパスにおける土壌調査の結果について
この関係で東北大学からイオンモールへの土地の引き渡しが10か月延びたといわれています。
2018年1月 仙台市に環境影響評価書を提出
方法書の記載と比較し2か所が変更になっていました。おそらく詳細設計がこの時点でされていたのだと思います。土地の引き渡しが延びたにもかかわらず、供用開始時期は変わらず平成31年度~としており変更がないため、この時点ではできる限りのスケジュール短縮を予定したのではないでしょうか。
- 建築物の高さ 商業棟23.2m、駐車場棟22.5mに変更
- 建築工事予定期間 平成30年~平成31年
仙台市HP:雨宮キャンパス跡地利用計画に係る環境影響評価書|仙台市
その後は、未定
その後は着工されることなく今に至っており、イオンモール側で何かしらの判断が出ているのかもしれません。
イオン関係でいえば、あすと長町の商業施設予定地もずっとそのままですし、しばらく寝かしておく可能性もあります。
良い方向でとらえれば、一度上記で進めようとしていた計画を大幅に見直してくれればなおよいかなとも思います。
個人的にはですが、、車中心の商業施設計画になっており、街づくりや歩行者目線、上杉に立地するらしさが足りないと思っています。上杉にふさわしい、魅力ある商業施設が出来上がってほしいところです。
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