こんにちは!
最近、東北大学片平キャンパス内の近代建築について、何本か記事化していますが、今回は正確には近代建築ではありません。今回紹介するのは、「旧東北帝国大学工学部金属工学教室」という建物で外壁のみを保存し中身はすっかり現代の建物と建っています。
これを近代建築と言ってい良いのかは悩むところです。
旧東北帝国大学工学部金属工学教室
東北大学片平キャンパスの北門のちょうど入り口に位置しており、実質的に片平キャンパスの顔となっている建物です。
外観は、同大学の他の近代建築と同様、スクラッチタイルを使い、すぐ隣にある旧東北帝国大学理学部化学教室棟(現東北大学本部棟)とそっくりです。
参考:旧東北帝国大学理学部化学教室棟
アーチ部分の拡大です。現代の建物ではこういうつくりはほとんどしません。それに全面スクラッチタイルですので、重厚感があります。
スクラッチタイルは光の角度で表情が全然違って見えていいですね。
現在の使われ方
現在は、WPI-AIMR 本館として使われています。建物の前には北門の守衛所?があります。また建物上部にはガラスのアトリウムのような空間があることがわかります。
外壁だけ保存という手法は最近では一般的になっていていますが、この建物が改築されたのは、2011年で10年近く前です。
ちょうど東日本大震災が起きた年ですが、震災で被害を受けたためではなく、もともとこうした保存がされる工事が震災時にすでに行われていました。
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