こんにちは!
令和二年の都道府県地価調査が発表されましたね。「都道府県地価調査」とは都道府県知事が毎年7月1日時点における標準価格を判定するもので、土地取引規制に際しての価格審査や地方公共団体等による買収価格の算定の規準となる地価のことです。
地価に関する公式発表数字について
豆知識ですが、地価の数字に関しては公式発表の数字が4種類あります。一年の間に何度か地価に関する報道がされるのはこのためです。4種類の内容と発表時期などを以下に記載しておきます。
それぞれ、目的や調査地点、算出方法が異なるので、それぞれが同じ結果になるわけではありませんので注意が必要です。
公示地価
- 国土交通省による土地取引の指標
- 調査基準日は1月1日で、3月に発表
都道府県地価調査(今回はこれです)
- 都道府県による土地取引の指標
- 7月1日時点の価格が9月頃に発表
相続税路線価
- 国税庁による相続税の指標
- 1月1日時点の価格が7月に公表
固定資産税路線価
- 市町村による固定資産税の指標
- 1月1日時点の価格が3月に公表
今回の都道府県地価調査の結果
今回の都道府県地価調査では、宮城県、仙台市ともかなり健闘しています。
商業地の変動率
商業地のカテゴリでは、
宮城県→都道府県別で2位の変動率!
仙台市→都道府県庁所在地で3位の変動率!
という結果でした。今回は景気の影響から全国的に地価が下がっている中での結果です。
【出典】https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo04_hh_000001_00001.html
商業地の変動率、上位都道府県別
変動率上位都道府県別以下の通りです。
- 沖縄県 6.2
- 宮城県 3.0
- 福岡県 2.1
- 大阪府 1.8
- 千葉県 1.4
- 東京都 1.3
ここまでが変動率1.0以上の都県です。沖縄県の勢いを感じます。
商業地の変動率、上位都道府県庁所在地別
都道府県庁所在地別の上位です。
- 那覇市 10.2
- 福岡市 7.5
- 仙台市 6.9
- 札幌市 6.6
- 広島市 2.8
- 大阪市 2.6
- 千葉市 2.3
- 熊本市 2.1
- 東京23区 1.8
- さいたま市 1.7
- 長崎市 1.6
- 京都市 1.4
- 神戸市 1.3
- 奈良市 1.3(神戸市と同率)
- 岡山市 1.1
ここまでが1.0以上です。
那覇市と札仙広福が三大都市圏を抑えて上位となっています。1位の那覇市は変動率が突出していますがこれでも昨年の変動率の半分以下です。コロナがどれほどの影響だったかがわかりますね。
住宅地の変動率
住宅地の変動率は、全国的に住宅地は厳しい数字になっていますが、宮城県と仙台市は上位にいます。
宮城県→都道府県別で4位の変動率!
仙台市→都道府県庁所在地で3位の変動率!
【出典】https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo04_hh_000001_00001.html
全国的に住宅地の変動率は、昨年に比べてかなり下がっています。
住宅地の変動率、上位都道府県別
上位都道府県は以下です。
- 沖縄県 4.0
- 福岡県 0.8
- 東京都 0.2
- 宮城県 0.1
- 大分県 0.1(宮城県と同率)
住宅地の変動率、上位都道府県庁所在地別
都道府県庁所在地別の上位です。
- 那覇市 6.8
- 札幌市 6.1
- 仙台市 3.7
- 福岡市 3.5
- 山形市 2.8
- 東京23区 1.4
ここまでが変動率1.0以上です。山形市が意外です。
関連ページ
これらはデータは、現在国土交通省で公開されていて誰でも見ることができるようになっています。
こういう統計は、様々な実態が正確に把握できるので見ていて楽しいです。
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