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一気に進展か!常磐自動車道広野-浪江間を2021年度に4車線化着手!

 

こんにちは!

2/21の赤羽国土交通大臣と福島県知事の会談で、常磐自動車道でまだ4車線化が着手されていなかった広野IC-浪江IC間で4車線化に着手することが表明されました。

まさに鶴の一声です。

現在国土交通省は、全国の2車線の対面高速道路を順次4車線する工事を進めていますが、交通量や路線の重要度によって整備の順番が決定していきます。常磐道は今のところ、仙台側からといわき側から順に事業化を進めていますが、全線事業化はしていませんでした。

常磐道の4車線化に関する現状の状況

仙台方面から見ると

  • 岩沼ICまで 4車線化済
  • 岩沼IC-山本IC →2021年3月に4車線化完了
  • 山元IC-浪江IC →2019年に国土交通省が優先整備区間に指定
  • 浪江IC-広野IC →現状4車線化に関しては何も動きなし(付加車線の工事は進捗中)
  • 広野IC-いわき中央IC →4車線化工事中、一部は2021年2月に4車線化完了
  • いわき中央IC以降 4車線化済

今回は、上記一覧の青字の部分についての言及です。赤羽国土交通大臣が「切れ目がないよう」と発言しており、一気に進展する可能性があります。

とはいえ、事業化着手と言ってもまずは調査からになるので、すぐに工事とはならず、10年程度はかかるでしょう。

赤羽国土交通大臣の発言で一気に進展か

福島民友の記事を一部引用します。

(一部省略)

 赤羽氏は報道陣の取材に、現在4車線化工事が進むいわき中央―広野間(同27キロ)に触れた上で「(その先の)広野から浪江も切れ目がないよう、新年度内の事業化に向けて必要な準備を進める」と述べた。

 また、地震による土砂崩れで一時、通行止めとなった相馬―新地間についても、早期に4車線化に着手できるよう関係部局に指示したことを明らかにした。赤羽氏は「4車線区間だったら通行止めは回避できたのではないかという反省があり急務だ」と4車線化の必要性を強調した。

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※画像は福島民友より引用

 

【出典】常磐道、福島県内4車線に 国交相が方針、広野―浪江で事業化へ:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet

 

仙台ー東京間は常磐道の方が近い

4車線化で便利になるのは、沿線の福島県民だけではありません。実は仙台ー東京の移動を考えた時に高速道路の距離としては、常磐道の方が10キロ程度距離が短いのです。

  • 仙台宮城ICー川口JCT 332.4km
  • 仙台東ICー三郷IC 320.0km

今は常磐道が対面通行ので実勢速度が遅いため、物流は絶対的に東北自動車道ですが、常磐道が全線4車線化したら、仙台ー東京間の物流の一部は常磐道にシフトすることが大いに考えられます。

特に東北道は福島北部から仙台近郊にかけては、トラックにとって勾配やカーブがきつい区間が連続しているので、新設の常磐道の方が好まれるでしょう。

何はともあれ、今後具体的な計画が出てくると思いますので気長に待ちましょう。

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