こんにちは!
昨年12月に国土交通省がベータ版を公開した3D都市モデル「PLATEAU[プラトー]」プロジェクトをご存知でしょうか。
国土交通省は、日本各地の都市3Dモデルを構築しそこに様々なレイヤーを重ね、都市データをバーチャルで再現やシミュレーションすることを、誰もが自由にできるようなオープンデータを整備する目的です。
持続可能な都市開発、災害対策、パンデミック対策などあらゆる都市シミュレーションに活用することを想定しています。
PLATEAU[プラトー]の説明の一部です。
バーチャルな都市空間に都市活動情報のレイヤーを重ねることができ、その拡張性によって、官民問わずあらゆる分野の知見が集積するプラットフォームとなる。 さらに、この情報や知見はオープンデータ化され、誰しもが利用可能になる。
【引用元】https://www.mlit.go.jp/plateau/mission/
もの凄く楽しみなプロジェクトですね。
イメージとしては、GoogleEarthのようなバーチャル上の都市立体モデルに、様々な都市活動情報のレイヤーを重ねられるオープンデータという感じです。
説明の中では“地図”という表現は使われておらず2Dではない”3Dモデル”がベースとなることを強く意識しています。
東京23区の範囲をPLATEAU VIEW(ベータ版Ver0.1)で公開中
PLATEAU[プラトー]プロジェクトは、現在PLATEAU VIEW(ベータ版Ver0.1)として東京23区のデータを公開中です。データセットはまだまだ少ないですが、3Dモデルのイメージは見ることが可能です。
例えば、港区の建物高さの3Dモデルを選択するとこのように見ることができます。
このように、すべての建物が3Dモデル化されています。またすべての建物に高さの情報が入っているので、色分けで見ることができます。今は高さの色分けだけのシンプルなレイヤーですが、自治体の景観計画や都市再開発で活用できるレイヤーがどんどん増えてくるかもしれません。
高さを絞って100m以上の建物だけ表示する、なんてこともできます。高さの絞り込みは左のスライドバーで任意の範囲に設定可能です。
また、建物のテクスチャが貼ってあるものもあり、全体に反映されたら、見た目はGoogleEarthみたいになるかもしれません。
今は千代田区の場合、丸の内、大手町周辺の高層ビルにテクスチャが貼ってあります。
建物一つ一つには高さやテクスチャだけではなく他の情報が登録されています。
このように、建物を選択すると黄色くなり、右上に登録情報が出てきます(これは六本木ヒルズ森タワーです)。ただし今現在では未入力のものもあるので、これは、今後対応していくということなのかもしれません。
PLATEAU VIEW(ベータ版Ver0.1)は無償で利用可能
当然ですが、これらはすべて国土交通省のプロジェクトのため無償で誰でも利用できます。ですが、ベータ版(しかもまだバージョンは0.1)ということもあり、動作が非常に重たいです。このあたりの改善は今後に期待したいですね。
スケジュール
スケジュールは大まかにですが、3月中に50都市の3Dモデルが順次公開され機能が拡大される予定です。またオープンデータ化を4月に行う予定で、ここでバージョンが「Ver1.0」になり予定です。
2021/02-03
- 1月から3月にかけて全国約50都市の3D都市モデルを“PLATEAU VIEW”において追加公開
- あわせて人流データ等の都市活動データを公開
- ユースケース開発/実証実験の追加公開
- アイデアソン/ハッカソンの結果発表
- “PLATEAU VIEW” の機能を順次拡充
2021/-04
- 3D都市モデルのデータセットをオープンデータ化
- 3D都市モデル構築・利活用ガイダンス、データ仕様書、ユースケース事例集等の各種ドキュメントを公開
- コンセプトフィルム等の追加コンテンツを公開
今後、機能の拡充がどんどんされていくと思います。楽しみですね。
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