こんにちは!
宮城県沖、福島県沖で続けて大きな揺れの地震が起きていますね。
地震が起きた後に、テレビやネットなどから、エリアの震度を調べたり見たりすると思います。この「震度」、自分の住んでいるエリアの震度計がどこに設置されているかご存知でしょうか。
震度は「震度観測点」のデータ
日本では地震が起こると、地震活動等総合監視システム EPOS(Earthquake Phenomena Observation System)によって、観測され、情報発信されています。
地震活動等総合監視システム EPOS(Earthquake Phenomena Observation System)とは、下記のようなシステムです。
気象庁本庁と大阪管区気象台において、日本全国における地震や津波の観測データリアルタイムで処理・解析し、津波警報・注意報や地震・津波に関する情報等を防災機関、報道機関等に迅速に提供するシステムです。本庁のシステムでは、緊急地震速報や南海トラフ地震に関連する情報等の発表も行い、東海・南関東地域の地殻変動観測データもリアルタイムで処理・解析しています。
【出典】http://www.jma.go.jp/jma/kishou/intro/gyomu/index919sys.html
そして、各地の揺れを観測する箇所として、各地に震度観測点が設けられています。
震度観測点は、気象庁、地方公共団体、防災科学技術研究所で設けられており、日本全国でなんと4377地点にもなります。凄い数ですね。
最寄りの震度観測点がどこにあるかを調べる
まずは気象庁のこのページ(気象庁 | 震度観測点)から、探したい地点を地図から探してみます。例として、仙台市付近を見てみます。
地図から最寄りの震度観測点を見つけます
キャプチャ画像で探し方を見てみます。まずはさっきの気象庁震度観測点のページを開きます。そうすると、下のような日本全国の地図が表示されます。
仙台市付近を拡大していきます。
各地点に、マウスを乗せると、震度観測点の地名が出てきます。
上の画像は赤い地点にマウスを乗せた状態で「気象庁仙台宮城野区五輪」という観測地点ということがわかります。五輪の気象庁といえば、仙台の人ならピンとくると思います。榴岡公園のすぐ北側の施設ですね。
自治体の観測点=街の中心とは限らない
震度観測点は各自治体に必ず一か所は設定されており、広い自治体などは数か所設置されていることがわかります。
例えば仙台市の区でもこれだけ数が違います。
泉区 | 1地点 | 将監 |
青葉区 | 4地点 | 雨宮、落合、大倉、作並 |
宮城野区 | 2地点 | 五輪(気象庁)、苦竹 |
若林区 | 1地点 | 遠見塚 |
太白区 | 1地点 | 山田 |
青葉区は西部にも観測点が設けられており、数が多くなっています。
仙台市太白区の例
ちょっと面白いのが、仙台市太白区です。太白区の人口の中心はJR東北本線沿いに長町駅~太子堂駅~南仙台駅です。しかし、震度観測点があるのは、山田という人口密集地から外れた場所(※)です。
※太白区山田の震度観測点は、仙台南部道路の山田IC付近です。
エリア的には、長町駅付近は、「若林区遠見塚」や「宮城野区五輪」観測点のほうが近いですし、南仙台駅付近は「名取市増田」観測点のほうが近いのです!
しかし大半の仙台市太白区民が震度を見る場合は、テレビで「仙台市太白区」として表示される「山田」の観測点の震度を見てしまうのです。
3月20日の宮城県沖地震だとこんな感じです
若林区遠見塚や宮城野区五輪、名取市増田は震度5弱ですが、太白区山田は震度4でした。長町や南仙台は、体感的な揺れ方はもしかしたら若林区遠見塚や名取市増田のほうが近かったのかもしれません。
こういう事例は、探せばもっとたくさんあると思います。
皆さんも最寄りの震度観測点を調べてみてはいかがでしょうか。
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