いまちず!

今、地図を広げよう! 地図好きによる、仙台+東北の、街のこと、再開発のこと、旅・乗り物のこと。

imachizu!

東北道「盛岡南IC-花巻南IC」で全国初の正式最高速度120キロ運用スタート!!

 

こんにちは!

ここ数年、国道の最高速度の見直しが進んでいましたが、ついに9月16日から東北道の「盛岡南IC~花巻南IC」区間で最高速度120キロの正式運用がスタートしました。と言っても平成29年から段階的に110キロ、120キロと試行運用はしており、地元では大きなニュースにはなっていません。

しかし、この法定(制限)速度と実勢速度があまりに合っていない状態が解消されることは、大きな進歩だと感じています。

f:id:d-naka07:20200922231806p:plain

東北道「盛岡南IC-花巻南IC」で全国初の正式最高速度120キロ運用スタート! GoogleEarthより

なぜこの区間なのか

この区間は、特に速度が速かったというわけではありません。警察庁の発表では試行運用期間とそれ以前で平均速度差はほぼなかったと発表されています。

個人的な感想ですが、この区間は景色も変わらず印象に残るカーブや橋などもあるわけでもなく全体的には単調な区間で油断すると眠くなってしまう区間です。

なぜこの区間が120キロ運用が可能になったかの一番の理由は、設計速度が120キロだったからではないでしょうか。

東北道の設計速度120キロ区間

というわけで、東北道の設計速度120キロ区間はどれくらいあるのか調べてみると、下記2区間だけでした。

  • 浦和料金所-佐野藤岡
  • 平泉前沢-盛岡南

既に「浦和料金所-佐野藤岡IC」については、速度アップの候補区間と言われており、120キロ化されるのは時間の問題です。

そうすると、今回の「盛岡南IC-花巻南IC」に連続した「花巻南IC-平泉前沢IC」区間も120キロ化は可能になってきます。ぜひ次は、「花巻南IC-平泉前沢IC」区間もぜひ120キロ化してほしいところです。

因みに設計速度120キロの区間は東北では東北道しかありませんでした。

 

今回の120キロ化について

産経のニュースを引用します。この120キロ化は簡単にできるものではなく、まずは試行し安全が確認できてからでないと正式運用されません。

岩手の東北道、全国で初めて「最高速度120キロ」へ引き上げ

岩手県警は14日、東北自動車道の花巻南インターチェンジ(IC)-盛岡南IC(約27キロ)の最高速度を、16日から120キロに正式に引き上げると発表した。警察庁によると、高速道での最高速度120キロの本格運用は全国で初めて。トラックなどの大型貨物車は80キロ規制が維持される。

 同区間では、平成29年から段階的に120キロまで最高速度を引き上げて試行。8月末の交通規制基準改正や、道路管理者による注意喚起用の標識整備が整ったことを踏まえた。

県警は、試行期間における死傷事故の件数や、追い越し車線での平均走行速度に大きな変化はなく、安全性が確認されたとしている。

警察庁は静岡県内の新東名でも同様の試行をしており、御殿場ジャンクション(JCT)-浜松いなさJCT(約145キロ)でも本年度中に実現する見通し。

【引用】岩手の東北道、全国で初めて「最高速度120キロ」へ引き上げ - SankeiBiz(サンケイビズ):自分を磨く経済情報サイト

この記事のように、標識などの整備も必要になるので、新規区間が設計速度120キロだからと言ってすぐに引上げらるわけではありません。

関連記事