こんにちは!
この前、北海道新幹線に関する記事を書いていて思ったんです。新函館北斗駅から既存の函館駅が異常に離れているんじゃないか、と。
そこで、新幹線の新駅と在来線の既存駅っていったいどのくらい離れているんだろう、と思いランキングにしてみました。
調査方法
- 方法:マピオンのキョリ測で測定(距離は直線距離を測定)
- 対象:全国の新幹線駅の「新○○駅」と名前を冠する駅と「既存駅」の距離
余談ですが、キョリ測はとても便利なサイトです。最近はどの地図サイトにもルート計測機能がついていますが、任意の2点間の直線距離を測れる機能がある地図サイトはこのキョリ測くらいです。
距離ランキングトップ10(距離が長い方が上位)
10位 新青森ー青森 3.5キロ
コンパクトシティを目指す青森市ですが、残念ながら新幹線駅は中心市街地から外れた端っこに設置されました。しかも新幹線駅の周囲は開発が抑制され、レンタカー屋しかありません。遠いと思っていましたがそれでも3.5キロで10位です。
9位 新大阪ー大阪、新神戸ー神戸 3.6キロ
新大阪、新神戸が同率9位です。しかし神戸の中心駅は三ノ宮ですので、ここに入れていいのか悩みました。両都市とも街が大きいので、新幹線駅は街の中心から一駅のイメージです。
新大阪は、淀川に橋を架けるのに時間もお金もかかるため淀川を渡らないこの位置に設置されました。
8位 新横浜ー横浜 4.7キロ
新横浜から横浜駅ってどうしても距離があるイメージです。JRだと間に3駅、地下鉄だと間に4駅です。それでも、新横浜駅周辺は横浜の副都心となっており巨大なオフィス街となっています。
横浜駅周辺はもともと海だったため地盤が大変弱く、また当時は技術もなかったため、新幹線建設当時は横浜駅を通るルートは検討されていませんでした。
ここまでが5キロ以内です。遠いと思っていても5キロ以内だと近く感じてきてしまいます。
7位 新花巻ー花巻 5.6キロ
花巻は人口約9.6万人の小さな町です。東北新幹線は高速走行のため街の中心からルートが外れています。そのためこの距離となっています。
こうした、高速ルート確保のために駅の位置が犠牲になった街はたくさんあります。この後のランキングでも似たような街が出てきます。
6位 新大牟田ー大牟田 6.3キロ
ここも7位の花巻と同じで、ルートのために駅の位置が犠牲になった駅です。九州新幹線は平野ではなく山裾部分を走っているためトンネルが多く、トンネルとトンネルの間の地上部分に駅を設置するとするとここしかなかった的な感じでしょうか。
こうした駅は海沿いの街ほど多い気がします。
九州新幹線は、新○○駅が多いです。
(新鳥栖駅、新大牟田駅、新八代駅、新玉名駅、新水俣駅)
5位 新下関ー下関 6.9キロ
関門海峡をくぐる必要があるためやむを得ない立地です。下関市民でも場所によっては小倉駅の方が便利そうです。
4位 新岩国ー岩国 7.1キロ
岩国は中心市街地からかなり離れています。7キロを超えると、もう別の町でもおかしくありません。中心市街地から見ると、新幹線駅は完全に山の向こうです。
3位 新倉敷ー倉敷 9キロ
えー、倉敷市民で新倉敷駅を使う人はいるのでしょうか、、、と感じるほど距離が離れています。なぜなら、すぐ隣に、のぞみも止まる岡山駅があるからです。倉敷駅から岡山駅までは約15キロです。
そもそも新幹線のルートが倉敷市街地をよけていますね。交通拠点性という点では圧倒的に岡山が勝っているため、倉敷にお金をかけてまで中心市街地を通す必要がなかった例です。
2位 新山口ー山口 11.7キロ
新山口は、2003年に小郡駅から名称を変更しました。小郡駅時代は山口市と小郡町で市町村が違ったため別名でしたが、両市町が合併することになり駅名も変更されました。
もともと別の街ったので遠いのも納得です。
1位 新函館北斗駅ー函館駅 16キロ
やっぱりダントツの1位でした。2位に4キロ以上の差をつけての1位です。駅名決定の際も「新函館」単独での名称が見送られるわけです。
新幹線のルートの事を考えるとどうしてもこの位置にせざるをえません。しかし、もう少しなんとかならなかったのかという気もします。
空港より遠いですからね。
というわけで、ランキングを見てきましたがいかがでしたでしょうか?
1位は予想どおりでしたが、拠点駅ではない駅では結構遠い場所に駅が造られている場所があると感じました。
皆さんの住む町の最寄り駅はいかがですか?