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「宮城県立美術館」問題は、移転ではなく現地改修!

 

こんにちは!

ここ数ヶ月、仙台で話題になっていた「宮城県立美術館」問題は、移転ではなく現地改修に決着しましたね。

美術館という施設はその特性上、まちづくりにおいて爆発的な集客や賑わいをもたらすものではありません。ですが、文化的なシンボル性を有するため、街のどこに配置されるかは結構重要になってきます。

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宮城県立美術館、Googleearthより

宮城県の発表の内容

河北新報の記事を引用します。

宮城県美術館の移転断念 村井知事が表明、建築的価値に配慮

 宮城県美術館(仙台市青葉区)を仙台医療センター跡地(宮城野区)に移転する構想を巡り、村井嘉浩知事は16日、移転を断念し、現地存続させる方針を明らかにした。現施設を増築せず、長寿命化に向けた改築を行う。
 近代建築の巨匠ル・コルビュジエに学んだ「モダニズム建築の旗手」、故前川国男氏が設計した建築的な価値に配慮。近隣に仙台市博物館や東北大、仙台城跡などが点在する文教地区に残すことで、調和が取れた文化的価値の高い街並みを維持できると判断した。増築しない場合、財政負担が軽減するメリットも勘案した。
 村井知事は16日の定例記者会見で「美術館は現地改修する。ただ増築はしない」と表明。東京エレクトロンホール宮城(県民会館)、みやぎNPOプラザは当初の計画通り、仙台医療センター跡地に移転集約する考えを示した。
 県教委は2018年3月、現地での増改築方針を策定。県有施設の再編構想を議論する県の有識者懇話会は19年11月、県民会館とともに移転、集約する案を公表した。
 芸術関係者や市民団体から、県美術館の移転に反対する声が続出。県は比較検討の選択肢として(1)現地での増改築(2)宮城野区への移転新築(3)現施設を増築せずに改修のみ実施-の3案を検討していた。
 宮城県美術館は1981年11月にオープン。90年には、同県大和町出身の彫刻家を冠した佐藤忠良記念館が棟続きとして開館した。

【記事引用】宮城県美術館の移転断念 村井知事が表明、建築的価値に配慮 | 河北新報オンラインニュース

宮城県立美術館の建物について

移転反対の声が上がってたのは知っていますし、宮城県知事もその声に押されたという格好です。

ただ一方で、青森県立美術館のように、観光地となるような斬新な美術館として生まれ変わるチャンスでもあったのですが、今回そちらが選ばれることはありませんでした。

今後改築で、どこまで、リニューアルが進むかは期待したいですね。

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