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仙台の青葉通り沿いで新たな巨大再開発の動きが報道されました。再開発は「読売仙台ビル・新伝馬町中央ビルの再開発」で旧ダイエー、現イオン仙台です。2025年までに基本計画を決定する予定で、その後の具体的スケジュールは未定です。
青葉通りでは、旧さくらの跡地再開発(150mと130m高層ビル(オフィスビルとホテル)のある複合商業施設)、藤崎本館建替えに合わせた周辺一体再開発など、巨大再開発計画が相次いでおり、10年後くらいには大きく姿を変えていることでしょう。
場所
仙台の南北の都市軸「東二番丁通り」と東西の都市軸「青葉通り」が交差する場所で、非常にシンボル性の高い場所です。
「新伝馬町中央ビル」は聞きなれませんが、イオン仙台店のクリスロード側の建物の名称です。
どのくらいの開発ができるか
容積率について
指定容積率は700%のエリアです。ですが仙台市の「せんだい都心再構築プロジェクト」における建替え促進策として、都市再生特別地区内に該当するため容積率は2倍となり1400%まで緩和されます。緩和の条件は「高機能オフィスの整備」です。高機能オフィスの整備はオフィスビルを建設する場合であれば、設計上大きなハードルではありません。
高さについて
仙台都心部は、景観条例により細かく高さ上限が指定されています。このエリアは仙台市の杜の都景観計画において「D-4地区」に該当しており基本は80mの高さ制限が設けられています。しかし、敷地面積、空地面積、緑化面積において一定の条件をクリアすることで「制限なし」に緩和されます。容積率が許す限り上へ伸ばすことができるエリアです。
環境影響評価制度について
仙台市では高さ100m以上の建物については、環境影響評価の対象ですが、「せんだい都心再構築プロジェクト第二弾」によりグリーンビルディング化することで、環境影響評価制度は適用外となります。グリーンビルディングの整備はエネルギー効率や環境負荷に配慮した設計が必要となります。
結果的に
それぞれの緩和を適用することで、100m超の高さで上に伸ばすことは容易に可能そうです。ただし、基壇部を今と同じ8階建てで全部建てた場合は、そこで容積を取られるため、そこまで上に伸びないかもしれません。
今後のスケジュール
現状は2025年に基本計画を決定することしか決まっていません。場所的に間違いなくせんだい都心再構築プロジェクトを適用させて来るでしょう。
ぜひ、中途半端なものではなく、シンボル性の高い建物ができてほしいところです。
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