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仙台空港が東北初の24時間空港化!令和2年の旅客数実績からみる仙台空港の現状

 

こんにちは!

仙台空港の24時間空港化が決定しました。仙台空港はコロナの影響で利用者が大幅に減少している中において、未来を見据えた非常に明るい材料です。

仙台空港が東北初の24時間空港化が実現!

今回は宮城県が積極的に調整をしており、財政措置を講じることもしており宮城県GoodJobです。

河北新報の記事です。

仙台空港の24時間化に向けた運用時間の延長で、宮城県は地元の名取、岩沼両市が求める地域振興策への補助や独自の防音対策費などを2021年度一般会計当初予算案に盛り込む方針を固めた。両市が今週中の市議会全員協議会で受け入れを表明し、議会が了承すれば、県は近く両市と覚書を締結する。東北で初めての24時間空港が誕生する。

 延長手続きで国が求める地元同意が完了後、仙台空港を運営する仙台国際空港(名取市)は延長時間の運航計画の策定に着手。国土交通省東京航空局の認可を経て、24時間化に向けた延長が実現する。時期は未定。
 当初予算案は、両市が地域住民の意向を受けて独自に実施する市道整備などの補助に数億円ずつ配分する方向で調整。航空機騒音防止法で国の防音補助対象外となる地域に対し、県が独自に実施する騒音対策には数億円を充てる見込み。両市から要望があった県道などの整備にも、十分な財政措置を講じる。

仙台空港、東北初の24時間化 宮城県と名取、岩沼両市が合意へ | 河北新報オンラインニュース / ONLINE NEWS

今はコロナの影響で厳しい環境ですが、回復期には村井知事が言うように間違いなく大きな武器になります。

仙台空港の利用者数の推移

一方で、現状の仙台空港の旅客数を調べてみたら、かなり厳しい数字となっていました国土交通省では空港ごとの毎月の旅客数統計が発表されています。

まずは令和2年1月からの数字を見てみます。

仙台空港の利用概況集計表(令和2年1月~令和2年12月)

区分   旅客      国内 旅客  国際 合計
確定値 1月 250,855 43,311 294,166
  2月 240,673 27,939 268,612
  3月 137,960 641 138,601
速報値 4月 41,392 0 41,392
  5月 25,962 0 25,962
  6月 63,198 0 63,198
  7月 104,726 0 104,726
  8月 117,241 0 117,241
  9月 120,542 0 120,542
  10月 158,182 0 158,182
  11月 170,229 0 170,229
  12月 118,297 0 118,297
  暦年計 1,549,257 71,891 1,621,148

【出典】管内空港の利用状況 | 国土交通省東京航空局

 「暦年計」が1月~12月までの合計数です。令和2年は4月から国際線の利用数がゼロ、国内線も同じく大幅減少しています。

令和2年は年間で162万人の利用者数となり、令和元年の385万人と比較すると200万人以上減少という凄まじい落ち込みです。

国内線はそれでも7月からはGOTOトラベルキャンペーンの効果で上昇傾向でした。12月はGOTOトラベルキャンペーン停止の影響で利用者数が下降しています。

参考として過去の年度の利用者数も下に記載します。

 

仙台空港、暦年・年度別空港管理状況調書

項目 乗降客数(人)
年別 合 計
   
22  年   2,826,277
23  年   1,717,102
24  年   2,666,464
25  年   3,075,633
26  年   3,213,337
27  年   3,152,569
28  年   3,110,363
29  年   3,370,493
30  年   3,579,675
元  年   3,855,387
   
22年度   2,622,287
23年度   1,845,963
24年度   2,699,648
25年度   3,164,615
26年度   3,239,570
27年度   3,114,248
28年度   3,162,597
29年度   3,439,239
30年度   3,612,738
元年度   3,718,180

【出典】航空:空港管理状況 - 国土交通省


令和元年は暦年で385万人、年度で371万人です。東日本大震災以降利用者は上昇していたことがよくわかります。

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