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福島県伊達市は、「イオンモール北福島(仮称)」の誘致に向け、着手をしています。巨大な規模のため商圏が隣の福島市に及ぶことから、福島市長から「規模縮小すれば容認する」趣旨の発言がでるなど、福島市や伊達市の商業圏に大きなインパクトを与える計画となっています。
この計画の「イメージ図」がの8月27日付の市議会だよりで掲載されていましたので紹介します。
イオンモール北福島(仮称)イメージ図
【画像引用】議会だより 2020年分 - 福島県伊達市ホームページ
イオンモール株式会社HPではこれに関するプレスリリースが無かったため、現在検討中の案でしょう。基本構成は3階建て、周囲と屋上を広大な駐車場とするいつもの巨大イオンモールの構成です。
場所
場所は福島市に近い伊達市内です。アクセス的には8月2日に開通した東北中央自動車道(相馬福島道路)伊達桑折ICに接しています。また国道4号にも面しているため、車でのアクセスは抜群です。福島市エリアだけではなく福島県北部の広域集客を狙った立地です。
Googlemapです。地図中心の田んぼのエリアがほぼすべて対象地です。
一応、伊達駅から徒歩でも来れる距離ですが、電車を使ってくる人はほとんどいないと思います。
下の図は、福島市街地との位置づけを、GoogleEarthに書き込んで見ました。福島市街地を北から見ている感じです。
画像の黄色い丸の辺りが現地です。画像上部の市街地のど真ん中にある目立つ山が信夫山です。福島市の中心市街地は信夫山のすぐ南側ですので、イオンモール予定地とは距離が近いことがわかります。
現在の状況
現在、伊達市は都市計画について福島県と様々な調整をしている最中です。現在は市街化調整区域の指定エリアのため、市街化区域に編入するか、地区計画などを定めないと開発ができません。8月18日付の福島民友新聞社の記事で、このことについて福島県と協議に入ったことが記載されています。
【参考リンク】伊達のイオンモール出店、市が地区計画素案提出 福島県と協議へ:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
また、隣接市の福島市中心部の商業勢力はすでに体力がかなり弱くなっている状態です。2020年8月末で最後の百貨店「中合」が閉店し、商業的には空洞化が心配されている中でのこのイオンモール計画です。福島市中心地に与える影響はかなりのものになるでしょう。しかも場所がぎりぎりで福島市ではなく伊達市の立地ですので、福島市としては何もすることができません。
ですが、中心市街地VSイオンモールみたいな短絡的な議論ではなく、需要があるから発生している計画だという認識で見れば、福島エリア全体で商業レベルが底上げされるため大変期待できる開発です。
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